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2022.06.09
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jQueryの特徴って何?メリットやデメリット、具体的な使い方を解説

avatarカズロシア@ライター
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従来のJavaScriptを使ったWeb開発には、複雑なコーディングが必要不可欠でした。しかし、jQueryの登場で、複雑なコーディングの作業工程を短縮できるようになりました。ここでは、jQueryの特徴をメリット・デメリットを踏まえて解説します。また、jQueryの実際の使い方や前提知識についても紹介します。この記事を読めば、jQueryの大まかな特徴や使い方ついて理解できるでしょう。

jQueryの概要

はじめにjQueryとは、JavaScriptのコードをより簡単に記述することができる、2006年にリリースされたJavaScriptライブラリのことです。jQueryを活用することで、以前まではコードが複雑で初心者が挫折しやすかったJavaScriptに、誰でも取り組みやすくなりました。

jQueryは拡張性が高く、扱いやすいのが特徴です。これらの特徴のために、現在では、ネット上に存在するWebサイトの約7割に、jQueryが使用されていると言われています。JavaScriptを活用してフロントエンドエンジニアとして活躍していく方なら、jQueryに触れる機会も多いでしょう。

実際に、2020年に実施されたアンケート調査によれば、「普段から使っているライブラリ」ランキングの第6位にjQueryがランクインしています。

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jQueryの特徴

jQueryの具体的な特徴は、JavaScriptコードの単純化と非同期通信の記述が簡単であることです。この章では、jQueryの特徴をさらに理解するために、具体的なメリットとデメリットについてみていきましょう。

jQueryのメリット

jQueryを使うメリットは以下の3点にまとめられます。

DOM操作が簡単にできる

短いコードでHTMLやCSSを操作するDOM操作を簡単にすることができます。
またCSSのセレクタ記法のため、初学者でも理解しやすいメリットがあります。

ブラウザの違いをほとんど意識せず開発できる

インターネットブラウザには地域やデバイスによって、様々な種類が存在します。しかし、それぞれのブラウザごとにJavaScriptで記載するコーディングも異なっているので、毎回調整するのが手間でした。

しかし、jQueryを活用すれば、ブラウザ間のコーディングの違いを自動的に調整して反映してくれるので、コーディングの時短に繋がります。このように、jQueryはJavaScriptのコーディング業務の効率化に大きく貢献するのです。

非同期通信(Ajax)の記述が容易

jQueryのメリットは、非同期通信(Ajax)処理が簡単に記述できるところにもあります。非同期通信とは、ページの遷移がなくサーバーとの通信ができる仕組みです。

非同期通信を組み込むことで、ページの一部のみ更新したりすることが可能です。

jQueryのデメリット

jQueryを使うデメリットは以下にまとめられます。

コードの種類によっては処理が複雑になってしまう

jQueryはJavaScriptのコード入力を効率化できるのがメリットです。しかしjQueryはライブラリの読み込みをする必要性があるため、比較的短いコード入力の場合には、サーバー処理にかえって時間が掛かってしまうこともあります。

JavaScriptの知識不足になってしまう可能性がある

また、JavaScriptを使って記載するコードを自動化するということは、当然のことながら、自分自身でJavaScriptのコードを書く機会が少なくなってしまうということです。その結果、JavaScriptに関する知識が蓄積されなくなってしまうことも考えられます。

フレームワークの処理が競合して通信が遅くなることも

最近ではJavascriptのライブラリやフレームワークとして、ReactやVue.jsなどを導入する会社も増えつつあります。新しく導入するフレームワークとjQueryが噛み合わずに、サイトページがうまく表示されないなどのトラブルもあるでしょう。

このように、jQueryは使い方次第では、処理に時間が掛かってしまったり、サイトに悪影響を及ぼすリスクがあります。

また、便利だからと言って、jQueryを多用していると、JavaScriptの知識が身につかないリスクがあることも理解しておきましょう。

jQueryの使い方

この章では、jQueryの使い方についてダウンロード方法から覚えておきたい知識まで詳しく解説します。jQueryを導入して、WEB開発に掛かる時間的なコストを削減しましょう。

jQueryのダウンロード方法

jQueryのダウンロード方法は2通りあります。

  • サーバーにファイルをアップロードする
  • 配布されているCDNファイルを活用する
ファイルをサーバーに直接アップロードするなら、まずjQueryの公式サイトの「Download iQuery」をクリックしましょう。screen
(参照:jQuery
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(参照:jQuery
そして、遷移先のページにある「Download the compressed production iQuery3.6.0」をクリックして、ファイルをダウンロードします。(2022年2月19日時点の情報)

ちなみに、上記ファイル名のiQuery以下の数字は、バージョンのアップロードで変わるので注意が必要です。

CDNを使えば、ファイルのダウンロードが不要で、CDNファイル内のコードをコピーしてjQueryをそのまま使えます。

jQueryのCDNは、jQueryの公式サイトに掲載されているものをコピーして使いましょう。screen
(参照:jQuery CDN

jQueryの書き方

jQueryを導入するには、HTMLのヘッダー内にjQueryを記載するのが基本です。

ただし、CDNではなく、ファイルをダウンロードした場合は、jQueryのファイルをサーバーにアップロードする手順が必須なので注意しましょう。

具体的には、jsファイルを用意して、jQueryのファイルをアップロードしていきます。

jQuery の基本的な構文は、$("セレクタ").メソッド("パラメータ[引数]");です。セレクタの部分には、HTMLとCSSの要素を指定し、メソッドには処理内容、パラメータには処理内容の具体的な指示を記載します。

ちなみに、jQueryの記載内容は、HTML要素を記載する場合とjQueryからDOMを取得する場合で異なるので注意しましょう。jQueryを記載する場所は、ヘッダー内であればどこでも大丈夫です。

まとめ

この記事では、jQueryの特徴やメリット・デメリットについて解説しました。また、jQueryの導入方法や使い方についても触れました。jQueryをこれから活用してみたいという方はぜひ参考にしてください。

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