サイバーエージェントのエンジニアの平均年収は?働きやすさや待遇を徹底解説

日本有数のITメガベンチャーとして知られるサイバーエージェント。直近ではスマートフォン向けゲーム『ウマ娘 プリティダービー』のヒットも注目され、エンジニアにも人気の企業の一社です。
そこで今回はサイバーエージェントの事業内容や独自制度、エンジニアの年収などを解説します。
サイバーエージェントの基本情報
サイバーエージェントは1998年に代表取締役社長の藤田晋さんによって創設されたIT企業です。2022年2月現在の従業員数は、グループ全体で5,994人、単体で1702人を誇り、インターネット広告事業、メディア事業、ゲーム事業の3つの主力事業をはじめ、さまざまな事業を展開しています。(参考:サイバーエージェントのサービス紹介ページ)
創業時から提供しているインターネット広告事業はいまや国内でもトップシェアを誇る事業として成長しており、2016年にはデジタルマーケティングに関わるAI技術の研究開発を目的として「AI Lab」を設立しました。「AI Lab」や、これまで自社で培った知見と技術力を強みに、現在は行政や医療領域へのDX推進も担っています。
メディア事業の始まりは2004年9月、日本最大規模のブログサービス『アメーバブログ』です。その後2014年5月に婚活アプリ『タップル』をリリース。2016年4月にはライブストリーミング形式インターネットテレビサービス『ABEMA』を開局し、2021年9月には7300万DLを突破しています。
ゲーム事業には2009年5月より参入。現在は『グランブルーファンタジー』『ウマ娘 プリティーダービー』『プリンセスコネクト!Re:Dive』などをはじめ約50本のスマートフォン向けゲームを提供しています。特に『ウマ娘 プリティーダービー』は、2021年2月の提供開始から7カ月で1,000万DLを突破する大ヒットとなり、2021年度のゲーム事業全体の売上高を大幅に伸ばしました。

2021年度通期決算では、全体の売上高が6664億円、営業利益が1043億円と、過去最高となりました。

会社全体の動きとしては、2021年10月に「若い力とインターネットで日本の閉塞感を打破する」ことを目的にパーパスを新たに策定。現在は、これを全社共通の軸として掲げているようです。

サイバーエージェントの社風や制度
次に、サイバーエージェントの社風や制度について紹介します。
サイバーエージェントはインターネットを軸にした事業を展開していることから、「人材」が最も大きな競争力であり、経営資源だと考えているようです。そのため、社員一人一人が最大限のパフォーマンスを発揮できるような環境づくりに配慮した取り組みが多くあります。(参考:サイバーエージェント「人材育成の基本方針」)
また、創業以降多くの挑戦と失敗を経て成長してきたという背景から、人事制度でも「挑戦と安心はセット」を掲げるなど、社員が挑戦しやすい風土づくりにも力を入れているようです。
さらに、「長く継続して働きやすい環境づくり」にも注力しており、人材流動が激しいとされるIT業界ながらも、離職率が12%、勤続5年以上の社員割合が46%以上と高水準を誇っています。
(https://www.cyberagent.co.jp/sustainability/cadata/)

こうしたカルチャーを支えるための独自制度も複数設けています。
例えば、2019年10月につくられた技術者向け社内副業制度「Cycle(さいくる)」は、通常業務以外の時間を用いてグループ内企業のプロジェクトを副業として請け負えるという制度。エンジニアやデザイナーといったクリエイターの人手が不足する中で、自社のローカルルールや技術スタックを理解している技術者に報酬を払って仕事を依頼するという、効率的ながらも珍しい制度です。
(https://www.cyberagent.co.jp/techinfo/info/detail/id=25579)
同じくエンジニアやクリエイター向けの制度としては、「CA PoCMOCK CONTEST」という社内向けのモック制作コンテストも実施しています。さまざまな課題やアイデアに対して技術者の視点からモック作成を行い、実現性の高いサービスの創出を目指すというものです。
(エンジニアとクリエイターの祭典で開催した、PoCとMOCKのコンテストで「会社の未来に繋がるタネ」探し)
さらにサイバーエージェントでは女性が長く働く環境づくりにも注力しており、出産や育児を経験しても働き続けられるよう、妊活休暇や認可外保育園補助などの8つの制度をパッケージ化した「macalonパッケージ」という独自制度を設けています。
(https://www.cyberagent.co.jp/way/info/detail/id=26074)
その他にも、社内食堂やカフェの併設、リフレッシュ休暇、家賃補助、マッサージルームの完備などさまざまな制度を取り入れており、社員の働きやすさを後押ししています。
サイバーエージェントのエンジニアの年収と採用情報
最後に、採用情報や年収について。令和3年9月末の有価証券報告書によると、サイバーエージェントの2021年度の社員全体の平均年収は「771万円」とされています。
>>有価証券報告書-第24期(令和2年10月1日-令和3年9月30日)
エンジニアの平均年収は、エンジニア向け給与データベースサービス『PROJECT COMP』に登録されているサイバーエージェントのエンジニア58名のデータによると、平均年収は700万円、中央値は635万円のようです。

『PROJECT COMP』ではサイバーエージェントの他にもさまざまな企業の平均年収が掲載されています。サイバーエージェントの平均年収は、PROJECT COMPに登録されている企業全体の平均年収と比較した場合、12%ほど低いようです。

以下、サイバーエージェントの公式ホームページに掲載されているエンジニアの募集職種一覧です。どのポジションも満遍なく募集されているようですが、特にAI事業本部の募集が目立ちます。
サイバーエージェントグループ エンジニア の求人一覧
なお、登録母数が少ないため正確性に欠ける可能性がありますが、『PROJECT COMP』でサイバーエージェントに所属するエンジニアのスキルデータを見ると、ML/AI領域を担うエンジニアの平均年収は、他のスキルに比べて高い傾向があるため、AI事業本部の給料水準にも同じような傾向があるかもしれません。

まとめ
今回はサイバーエージェントの事業内容やカルチャー、独自制度、年収事情を解説しました。国内有数のサービスを手掛けながらも、チャレンジングかつ働きやすい環境は魅力が多そうですね。転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。