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2022.05.23
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ディー・エヌ・エーのエンジニアの平均年収は?働きやすさや待遇を徹底解説

avatar阿部裕華
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日本有数のITメガベンチャーとして知られるディー・エヌ・エー。 2006年から長きにわたりゲームプラットフォーム『Mobage(モバゲー)』を開発・運営することでも知られており、エンジニアに人気の企業の一社です。

今回はディー・エヌ・エーの事業内容や独自制度、エンジニアの年収などを解説します。

ディー・エヌ・エーの基本情報

ディー・エヌ・エーは1999年に代表取締役会長の南場智子によって創設されたIT企業です。2021年3月時点の従業員数は、グループ全体で2,100人、単体で1,251人を誇ります。 (参照:ディー・エヌ・エーの会社概要ページ

ゲーム事業・ライブストリーミング事業を中心としたエンターテイメント領域と、スポーツ事業・ヘルスケア事業を中心とした社会課題領域の両軸を展開しています。

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ゲーム事業の印象が強いディー・エヌ・エーですが、設立当初の事業内容は『ビッダーズ』(現:DeNAショッピング)というインターネット上のオークションサービスでした。

強力な個々のサービスをベースにトラフィックやブランドのシナジーを最大限に活かして「No.1 モバイル コマース&コミュニティ ポータル」を実現することを目的に、2006年2月ゲーム事業へ本格参入します。 (参照:2005年度個人投資家向け会社説明会資料 p.33

携帯向けゲームサイト『モバゲ―タウン』(現:モバゲー)を開始後は業績が急拡大。2021年3月時点では、年間売上の66%をゲーム事業が占めています。

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2009年以降はソーシャルゲームの内製にも力を入れ始め、現在は『ポケモンマスターズ EX』や『ファイナルファンタジー レコードキーパー』など人気IPを活用したソーシャルゲームの運営・開発するほか、グローバル市場に向けた大型IPを中心にパイプラインを準備しています。

また、2021年にアニメ化されたメディアミックスプロジェクト『takt op.(タクトオーパス)』を含めた新規タイトルの複数開発を進行中です。(参照:2022年3月期第3四半期 決算説明会資料 p.10

ライブストリーミング事業には2013年11月より参入。ライブ動画ストリーミングプラットフォーム『Showroom』(現:SHOWROOM)をリリースし、2015年にSHOWROOM株式会社へ分社化。2017年1月にはライブコミュニケーションアプリ『Pococha Live(ポコチャ)』をリリースし、2021年12月末には345万DLを突破しています。

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スポーツ事業は2011年12月より参入。日本プロフェッショナル野球機構の承認を受け、『横浜ベイスターズ』(現:横浜DeNAベイスターズ)株を譲渡される形でプロ野球へ新規参入を果たします。ほかにも長距離陸上チーム(DeNAランニングクラブ)『DeNAアスレティックスエリート』やバスケットボールクラブ『川崎ブレイブサンダース』の運営にも携わっています。

2019年までは右肩上がりだったスポーツ事業の売上は、2020年コロナ禍の影響で大幅に減少。現在はポストコロナに向けた取り組みを推進しています。

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2014年6月にヘルスケア事業への参入を発表。「株式会社DeNAライフサイエンス」を設立し、同年7月に一般消費者向け遺伝子検査『MYCODE』の提供を開始します。

現在は「健康寿命」延伸の実現に向け、インターネットを活用したさまざまなヘルスケアサービスに投資し続けてきたヘルスケア事業は、2022年3月期第3四半期で初めて黒字化。引き続き投資を行いながら、3年以内の大きな損益反転に向けて取り組みを進めています。

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2021年度通期決算では、全体の売上高が1,370億円、営業利益が225億円となりました。

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2021年4月には、コーポレートミッションとビジョン、バリューを刷新。これまでディー・エヌ・エーが大切にしてきた「Delight(喜び)」という原点に立ち返り、社会に新たなDelightの創造・提供を届けていくことを目指しています。

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ディー・エヌ・エーの社風や制度

次に、ディー・エヌ・エーの社風や制度について紹介します。

ミッションに「一人ひとりに 想像を超えるDelight(喜び)を」を掲げていることから、階層的秩序より新しい発想を徹底して重んじる社風があります。また、創業当初から「永久ベンチャー」の精神で挑戦を続けてきた企業姿勢を持っています。(参照:メッセージ | 新卒採用 | 株式会社ディー・エヌ・エー【DeNA】

これらミッションの実現と独自の企業文化を守るため、ディー・エヌ・エーでは『DeNA Promise(社会に約束するDeNAの提供価値)』と『DeNA Quality(DeNAで働くすべての人の共有価値観)』がそれぞれ設定されています。

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挑戦に重きを置くベンチャー企業と聞くと激務な印象を抱きますが、ヘルスケア事業に参入しているだけあり、社員の健康向上に向けた取り組みを積極的に推進しています。

2013年頃に経営陣から「長時間労働を減らそう!」と発信され、月間平均残業時間は2015年23時間程度、2016年は19時間20分、2017年は12時間13分と右肩下がりのようです。(参照:DeNA 社員の最高のパフォーマンスを引き出す健康経営の取り組み「DeNAって激務なんじゃないの?」高野秀敏(キープレイヤーズ)が聞いてみた|ホントはどうなの?DeNA#1

また2016年1月には社員の健康をサポートする専門部署CHO(Chief Health Officer)室を設立し、2017年から2021年まで連続して「健康経営優良法人(ホワイト500)」の認定を取得、2019年・2020年連続で「健康経営銘柄」に選定されています。

2019年には社員のライフイベントに合わせて男女問わず最大限活躍できるよう、仕事とライフイベントの両立をサポートする「DeNA LIFE DESIGN PROJECT(DLDP)」を積極的に推進。この取り組みから2021年時点では女性社員の約25%が仕事と育児を両立して働いています。

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2020年からコロナ禍に伴いリモートワーク体制を導入し、2021年4月には本社を渋谷スクランブルスクエアのWeWorkに移転。出社比率は10%を下回る中、社内の業務は円滑に進んでいるそうです。

従業員の体調管理やメンタルヘルスケアを目的としたオンラインコンテンツの配信やストレスチェックも実施し、社員が最高のパフォーマンスを発揮できる組織・環境づくりに取り組んでいます。(参照:基本方針・外部からの評価 |【DeNA】サステナビリティ

また、ディー・エヌ・エーはエンジニアにとっても働きやすい環境と言えるでしょう。個人のニーズに合わせた機材の貸与、『GitHub Enterprise』を導入し『JIRA(プロジェクト管理ツール)』と連携して活用するなどの開発環境の面だけでなく、全エンジニアを対象に毎月開催する「社内勉強会」や社内外に向けた大規模な「技術カンファレンス」を年に1度開催。「オープンソース活動サポート」「コミュニティ技術サポート」、副業制度を活用した「執筆活動・対外活動」の推進など、技術力向上のためのサポートも充実しています。

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ディー・エヌ・エーのエンジニアは適正に沿ったいくつものキャリアが用意されているため、多様なキャリアパスを描くことが可能です。

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ディー・エヌ・エーの年収と採用情報

最後に、採用情報や年収について。2021年3月期の有価証券報告書によると、ディー・エヌ・エーの2021年度の社員全体の平均年収は「822万円」とされています。 (参照:有価証券報告書-第23期(2020年4月1日 - 2021年3月31日)

また、以下はディー・エヌ・エーの採用ページに掲載されているエンジニア職の基準年俸と月給です。

[エンジニア職]
・基準年俸:5,000,000円~10,000,000円(月次支給 + 年2回の賞与)
・月給/基本給:271,250円~528,500円(ライフプラン手当55,000円~含む)
・月給/職務給:116,250円~226,500円(時間外割増賃金※1に代えて支給)

[エンジニア(AIスペシャリスト)職]
・基準年俸:6,000,000円~10,000,000円(月次支給 + 年2回の賞与)
・月給/基本給:323,750円~528,500円(ライフプラン手当55,000円~100,000円含む)
・月給/職務給:138,750円~226,500円(時間外割増賃金※1に代えて支給)

エンジニアの平均年収は、エンジニア向け給与データベースサービス『PROJECT COMP』に登録されているディー・エヌ・エーのエンジニア93名のデータによると、平均年収は850万円、中央値は800万円のようです。

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『PROJECT COMP』ではディー・エヌ・エーのほかにもさまざまな企業の平均年収が掲載されています。ディー・エヌ・エーの平均年収は、PROJECT COMPに登録されている企業全体の平均年収と比較した場合、6%ほど高いようです。

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以下、ディー・エヌ・エーの公式ホームページに掲載されているエンジニアの募集職種一覧です。ディー・エヌ・エーではソフトウェアエンジニアを主軸に採用活動をしています。ソフトウェアエンジニアといえど特定の領域に留まらず、さまざまな事業領域において新しい価値を生み出していく役割を担っています。 (参照:ディー・エヌ・エー エンジニア の求人一覧

なお、登録母数が少ないため正確性に欠ける可能性はありますが、『PROJECT COMP』でディー・エヌ・エーに所属するエンジニアのスキルデータを見ると、フルスタックのエンジニアの平均年収は、他のスキルに比べて高い傾向にあります。システム、ソフトウェア、インフラストラクチャなどさまざまな技術領域であらゆる事業や課題に取り組むディー・エヌ・エーならではの傾向と言えるでしょう。

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まとめ

今回はディー・エヌ・エーの事業内容や企業文化、独自制度、年収事情を解説しました。「永久ベンチャー」を掲げる挑戦的な社風である一方、社員の仕事のパフォーマンスとライフスタイルに重きを置いた制度や環境はとても魅力的です。転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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