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2022.07.29
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ソフトウェアエンジニアの年収は?仕事内容や目指せるキャリアについても解説

avatar赤池沙希
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ソフトウェアの開発に携わる職種の1つ、ソフトウェアエンジニア。IT人材の需要増加に応じて、ソフトウェアエンジニアも注目度が増しています。一方で、Web系やSI系、メーカー系など様々なソフトウェアエンジニアが存在する中で、それぞれの違いやキャリアについてあまり想像がつかない人も多いのではないでしょうか?

そこで、この記事ではソフトウェアエンジニアについて徹底解説。『PROJECT COMP』に登録しているソフトウェアエンジニアの年収や仕事内容、描けるキャリアまで幅広く紹介します。

ソフトウェアエンジニアへのキャリアを目指す人は、ぜひキャリアプランの設計に役立ててください。

ソフトウェアエンジニアの年収

2022年2月11日時点で『PROJECT COMP』のソフトウェアエンジニアのデータは730件。登録データの平均年収は730万円、中央値は650万円です。

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(参照:PROJECT COMP

ソフトウェアエンジニアの年収は、『PROJECT COMP』に登録されている職種データの中でもっとも登録数が多く、平均年収の高さは6番目です。国税庁が発表している日本人の平均給与461万円と比較すると高いことがわかります。
(参照:1 平均給与|国税庁

年収統計は以下の通りです。

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(参照:PROJECT COMP

なお、ソフトウェアエンジニアの年収統計グラフを見ると、300万円台から1,500万円以上に幅広く分散しています。構成データのうち、最も高い年収は2,800万円(社会人歴7年目)と登録されていました。

年収1,100万円以上のデータがまばらにあるものの、ボリュームゾーンは500万円から600万円となっており、日本人の平均年収と比較すると全体的に高水準です。

ソフトウェアエンジニアの社会人歴別年収平均値は以下の通りです。

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(参照:PROJECT COMP

1年目:560万円
2年目:530万円
3年目:620万円
4年目:640万円
5年目:730万円
6年目:800万円
7年目:840万円
8年目:920万円
9年目:1,040万円
10年目:880万円
11~14年目:970万円
15年目~:900万円

例外もありますが、基本的には社会人歴を重ねるごとに年収も上がっていることがわかります。ただ8年目からは、年次による大きな年収の差は徐々に見られなくなりました。

以下はソフトウェアエンジニアの平均年収/中央値を企業別に示したものです。

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(参照:PROJECT COMP

グーグル合同会社:2,130万円/2,240万円
株式会社メルカリ:1,070万円/955万円
LINE株式会社:920万円/849万円
株式会社コロプラ:610万円/535万円
株式会社ACCESS:590万円/516万円
株式会社ビズリーチ:590万円/550万円

企業によって年収に2倍以上の差があり、大きく開きがあることがわかります。一概には言えませんが、従業員数が1,000名を超える企業は比較的年収が高い傾向にあるようです。

ソフトウェアエンジニアの仕事内容

ソフトウェアエンジニアは、ソフトウェアエンジニアの開発工程に何かしらの役割で関わる職種で、主にソフトウェアに関する調査・設計・実装・テストを行います。その対象は、スマートフォンやパソコンのアプリケーションから家電や自動車を制御するソフトウェアまで多様な領域に及びます。

ソフトウェアエンジニアの仕事内容詳細

ソフトウェアエンジニアはプログラミングや設計といった技術的な側面はもちろん、ユーザーの要望を実現するための市場理解なども求められる仕事です。また、実装後のテストやQA(品質保証)などの業務も仕事に含まれます。

例えば、Web系企業であるディー・エヌ・エーの採用ページでは、2022年2月11日現在ソフトウェアエンジニアの仕事内容について以下のように記載されています。

iOS/Android/Server/Web Front-endの技術を用い、新しい価値を創造するプロダクトを開発していただきます。DeNAの既存事業、新規事業を成功させるために必要なシステム、ソフトウェア、インフラストラクチャなど、技術面/サービス面問わず、あらゆる課題に取り組みます。事業領域を問わず、サービスの企画・改善、ウェブアプリケーション開発・運用、フレームワーク・ミドルウェア開発・運用などを担当します。新しい技術に関する調査・研究・開発も担当領域となります。
(参照:Engineer | 新卒採用 | 株式会社ディー・エヌ・エー【DeNA】

もちろん、ソフトウェアエンジニアの業務内容は企業によっても異なる点は注意が必要です。

各業界におけるソフトウェアエンジニア

ソフトウェアエンジニアは、業界や業種によって定義や業務内容が異なります。なお、PROJEECT COMPでは、業界間で定義が異なるデータの混ざり合いを避けるため、システムエンジニアを主に「SI系のエンジニア」として定義し、ソフトウェアエンジニアと区別しています。

ただ、業界や企業によってソフトウェアエンジニアの定義や業務内容は様々です。ここでは、ソフトウェアエンジニアが活躍する業界について一例を紹介します。例えば、以下の3つのようなケースが考えられるでしょう。

1. 事業会社×Web系:自社でWebサービスやアプリサービスを提供している事業会社のエンジニア ex.)ディー・エヌ・エー、メルカリ、サイバーエージェント

2. 事業会社×メーカー系:メーカーの製品にソフトウェアの組み込みを行うようなメーカー系のエンジニア ex.)NTTドコモ、富士通、NEC

3. 受託系(SI系):金融機関や行政機関などクライアントから受託して開発を行うSI系のエンジニア ex.)伊藤忠テクノソリューションズ、野村総合研究所

ソフトウェアエンジニアとして活躍するには

ソフトウェアエンジニアを目指す場合、どんなスキルやマインドセットが求められるのでしょうか。ソフトウェアエンジニアに必要な能力と合わせて、将来のキャリアについても解説します。

ソフトウェアエンジニアに必要な能力

ソフトウェアエンジニアには、特に以下の能力が求められます。

プログラミングスキル

ソフトウェアエンジニアにはプログラミングスキルが必要です。開発するソフトウェアに応じて最適なプログラミング言語を選択することが求められるため、複数の言語を習得していたほうが有利となるでしょう。

媒体に関する知識

ソフトウェアエンジニアには、WindowsやMac OSなど、OSに関する知識も必要です。Linux上で実装されるプロダクトの場合には、UNIXに関する知識も求められます。

コミュニケーション能力

先ほど「ソフトウェアエンジニアは技術者寄りの職種」と述べましたが、ソフトウェアエンジニアはユーザーのヒアリングや打ち合わせなども日常的に行うため、コミュニケーション能力が必要不可欠です。

また、スキルレベルや経験年数によってはチーム内で指揮を取ることもあるでしょう。進捗の確認や改善点の共有など密なコミュニケーションが求められます。

ソフトウェアエンジニアが目指せるキャリアの例

ソフトウェアエンジニアの業務内容は多岐にわたるため、ソフトウェアエンジニアとして経験を積めば、その後幅広いキャリアを手にするチャンスが得られるでしょう。

例えば、マネジメントスキルを磨き「プロジェクトマネージャー」となったり、「ITコンサルタント」や「ITアーキテクト」としての道も開けます。また、CTOや起業、フリーランスなどで活躍する人もいます。

まとめ

『PROJECT COMP』に登録されているソフトウェアエンジニアの中には、年収300万円以下のセグメントから2,000万円を超える高年収者もいました。

ある程度は経験年数と平均年収が比例していることから、長くキャリアや経験を積むことが年収アップにつながると言えるでしょう。

『PROJECT COMP』では、ユーザーの属性をさらに詳しく調べることができます。自分の現在のスキルや社会人歴などと照らし合わせながら、自分に近い人をロールモデルとして目指してみても良いですね。

データを分析しながら自分の立ち位置を把握し、ぜひキャリアプランの設計に役立ててみてください。
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