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2022.05.18
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エンジニアにとって「面白い仕事」がある会社とは? Delight Ventures編

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PROJECT COMP主催のもと、「エンジニアが活躍できる旬な会社」をテーマに開催したウェビナー。前編のキッズコネクトの事例に続く後編では、Delight Venturesの事例を、PROJECT COMPの田川啓介さんと、エンジニア採用に詳しい大月営照さんが深掘ります。

【前編】エンジニアにとって「面白い仕事」がある会社とは? キッズコネクト編
田川氏

田川 啓介 / Keisuke Tagawa

Skill: Engineer / Sales / HR / biz dev
新卒でDeNAに入社後、営業やソーシャルゲームエンジニア、ゲームプロデューサー、子会社社長、人事責任者、執行役員などを務める。ここまでの経験で国内の給与体系のあり方へ疑問を持ち、起業。現在は本サービスのPOとして、サービスを牽引。
大月氏

大月 英照 / Hideteru Otuki

Skill: Engineer / Sales / HR / biz dev
Engineer歴6年、Sales6年、HR6年、bizdev等2年を経て現在に至る。経験企業はNEC→Recruit Career→DeNA→ベンチャー役員→Supership。現在はDeNAのCTO室にいながら自身の会社でベンチャー企業のHP、Sales、PMとして活動している。
髙石氏

髙石 尚和 / Naokazu Takaishi

Skill: CP / Sales / biz dev
20歳で起業し、その後大学へ進学。
卒業後は独立系VCへ入社し、コンサルティングファームを経て長谷川HD(現、HITOWA HD)へ入社。

現在はグループ会社のHIYOWAキッズライフ社及びキッズコネクト社の代表取締役社長を務める。
坂東氏

坂東 龍 / Ryo Bando

Skill: Venture Build / Sales / HR / biz dev
2003年にDeNA入社し、広告営業やネットソリューション事業でのコンサルタントを経て、「みんなのウェディング」を立ち上げスピンアウトまで事業責任者を務める。その後ソーシャルゲーム事業の企画部長、ペイジェント取締役、インキュベーション事業部長、SHOWROOM取締役等をつとめ、2019年10月からDelightVenturesに移籍し、Venture Builderの責任者として新規事業・スタートアップの創出・育成に尽力している。

企業紹介②株式会社デライト・ベンチャーズ

大月氏
大月
2社目は、デライト・ベンチャーズさんにお越しいただきました。では坂東さん、よろしくお願いいたします。
坂東氏
坂東
改めてよろしくお願いいたします。デライト・ベンチャーズ Venture Builder部門責任者の坂東と申します。我々デライト・ベンチャーズは、DeNAをリミテッドパートナーとする独立系VCです。VCなので、外部のスタートアップに投資をして、キャピタルゲインを得る、というのが基本のビジネスモデルになります。特徴的なのは、ベンチャービルダー事業もやっているところです。

ベンチャービルダーというのは、スタートアップスタジオと呼ばれることもありますが、新規事業のアイデア発掘から立ち上げまで社内で行い、軌道に乗ったら、外部のVCから調達をして、新会社としてスピンアウトしてもらう、という事業です。一言でいうと、スタートアップを次々に立ち上げる、ということですね。

現状、フルタイムの従業員が18名おります。それ以外に、兼務、副業という形でジョインしている起業家候補やエンジニアの方も多くいて、全部合わせると60名くらいの規模になっています。
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03. 企業事例②デライト・ベンチャーズさん:会社概要
坂東氏
坂東
Venture Builder事業を2年間やってきまして、プロダクトを実際に開発して運用している数が累計10件になりました。今後、年間10件の開発と、5件のスピンアウトを達成する目途は経っている状況です。
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03. 企業事例②デライト・ベンチャーズさん:事業概要
大月氏
大月
実際にスピンアウト済みの事業もあるんでしょうか。
坂東氏
坂東
あります。現状3件スピンアウトしていて、今開発運営中のものが5、6件くらいです。プロダクト開発の前に会社を設立して独立したというケースも5件くらいあるので、スタートアップとして10社弱くらいは世に送り出しているような状況ですね。
大月氏
大月
起業家、プロダクトオーナーの方は、どういった出自の方が多いんでしょうか。
坂東氏
坂東
エンジニアがプロダクトオーナーと組んでプロダクトを作っていくわけなので、相性が非常に重要だと思いますが、うちには本当にいろいろなタイプの起業家の方がいます。

本当にビジネスサイド一本でやってきて、プロダクトの仕様を切ったことがないという人もいれば、逆に、もとはゲームのディレクターをやっていて、本当に細かく仕様を書く人もいる、という感じです。
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03. 企業事例②デライト・ベンチャーズさん:事業概要
大月氏
大月
エンジニアの方は、デライト・ベンチャーズに所属されて、こういった起業家の方を手伝っているという形なんでしょうか。
坂東氏
坂東
そこもいろいろなパターンがありますね。デライト・ベンチャーズ所属でフルタイムで入っている方もいれば、副業的に入っている方もいますし、DeNAから出向できている方もいます。
大月氏
大月
なるほど。これだけ新規事業に触れるというのは、エンジニアとしてはすごく楽しそうですね。
坂東氏
坂東
そうですね。事業領域と、その事業をやる起業家、そこにいろいろなバリエーションがある、というのが、エンジニアの方から見たデライト・ベンチャーズの特徴かなと思います。事業によって様々なビジネスモデルや事業領域があるのと、起業家の方の癖や経歴も、本当に千差万別なので。
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03. 企業事例②デライト・ベンチャーズさん:事業概要
田川氏
田川
なるほど。具体的には、どういった流れでチームが決まっていくんでしょうか。
坂東氏
坂東
大体は、起業家の方がエンジニアの人を口説いて、ジョインしてもらうというパターンが多いですね。
田川氏
田川
ということは、デライト・ベンチャーズの側からここに行けという指示命令があるわけではないということですね。
坂東氏
坂東
ないですね。一応打診はするのですが、エンジニアの方がこのプロダクトを作りたいと思わないと、チームに入ってもいいものができないと思っています。自分の作るものを選べるというところがエンジニアさんからするとポイントで、いわばお見合いのように、お互い納得して開発に入っていくというプロセスになっています。

なので、最初はデライト・ベンチャーズから出ずに、スピンアウト後は他のプロダクトを作ると言っていたエンジニアの方が、スピンアウトのタイミングで一緒に出ていって、その起業家の方と共同創業者としてやっていくことにした、というケースもあります。
大月氏
大月
起業家とエンジニア、双方にとってリスクの少ないステップを踏んでいけるということですよね。
坂東氏
坂東
まさにおっしゃる通りです。起業家自身も、身一つで会社を設立するわけではなく、デライト・ベンチャーズの雇用にいわば守られながら、新規事業の立ち上げができます。またスピンアウトして出ていくタイミングでは、75%の株式を保有し大株主として経済的なインセンティブを受けられる状態で事業にコミットして成長させていくことができる、というのがこのスキームの大きなポイントです。

これが企業内のインキュベーション事業と大きく異なるところで、そこに創業者としてジョインしたエンジニアの方にも、経済的なインセンティブが分配されることもありますね。
大月氏
大月
なるほど。日本のベンチャーでは、最初期は金銭的に苦しい思いをした、というのはよくある話ですが、デライト・ベンチャーズさんではそんなことはない、ということですね。

では、どんな人材が欲しいのか、また給与水準はどうなっているのか、合わせてお聞きしたいと思います。
坂東氏
坂東
はい。初期からプロダクトの立ち上げや開発のリードを任せたいので、なるべくフルスタックで、それなりの経験と能力を備えた方を求めています。
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03. 企業事例②デライト・ベンチャーズさん:給与水準
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03. 企業事例②デライト・ベンチャーズさん:人材要件
大月氏
大月
立ち上げ期のリードエンジニア、テックリードを、オーナーシップをもってやれる方を募集している以上、結果として1000万円前後の年収帯を提示しているということですね。
坂東氏
坂東
そうですね。当然年齢や経験によって変わりますが、結果としてそれくらいになってくると考えています。

ちなみに、「+インセンティブ」と書かせていただいているのは、Delight Venturesの基本形態はファンドなので、事業が大成功したときにキャリードインタレストが入ってきます。そして、一定期間たった後その報酬を分け合う、という制度があります。

また、スピンアウトするときに一緒に出て行く場合は、新しい会社でストックオプションをもらったり、場合によっては生株を創業者として取ったり、というパターンもあります。そういったファンドならではのインセンティブの部分も魅力だと思いますね。
大月氏
大月
なるほど。では、デライト・ベンチャーズさんが、エンジニアにとって良い会社、魅力的な会社であり続けるための肝はどういったところだとお考えですか。
坂東氏
坂東
はい、一つ目は、良質な打席数です。我々が考える「良質」というのは、「成功の確率が高い」ということです。我々は、企画だけだと年間700,800近い事業を検証していて、その企画を、DeNAのインキュベーション事業部で蓄積されたノウハウに基づいて、なるべく上流でフィルタリングをしていくということをやっています。

スタートアップの立ち上げに際してありがちな失敗を上流で限りなく排除して、ビジネスとして成功の確率を可能な限り高めたうえでエンジニアの方に入っていただくようにしています。

とにかく失敗をさせないようなチェックをしたうえで事業を作っていく。その意味で、成功確率の高い打席に立っていただけるのかなと思っています。

また、小さなチームで始めるので、オーナーシップが非常に重要で、かつ発揮しやすい環境です。そういったところに興味のあるエンジニアの方にとっては最高の環境だと考えています。このあたりが、「良質な打席数」というところですね。

そして二つ目は、「ともにモノづくりカルチャー・組織を作る」ということです。通常のVCでは、エンジニアと一緒に何か物を作るっていうことはないと思うんです。我々は、エンジニアがいるということを武器に事業を次々に立ち上げる、というところを強みとして出していきたいんですね。

そこで、エンジニアの方を第一に考え、エンジニアの方と対話しながら、エンジニアが働きやすい、成果を出しやすいような環境・やり方というのはなんなのかというところを日々考えています。

まだエンジニアの方の数は少ないんですが、1on1面談をやっていたり、開発をする上で出てきた不満や問題について開発陣で話し合う、開発座談会のようなものもやっています。
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03. 企業事例②デライト・ベンチャーズさん:まとめ
髙石氏
髙石
すごく仕組化されていて、失敗の限りなく少ない状況で立ち上げにかかわれるというのは本当に魅力ですよね。
坂東氏
坂東
そこが強みだと考えています。現状、起業家同士でエンジニアの奪い合いの様な状況で、なかなかエンジニアが見つからず、外注も視野に入れるか、というような話も出てきています。圧倒的にエンジニア不足で、エンジニアに対するリスペクトというのも必然的に生まれてくるという状況ですね。

PROJECT COMPがやっていくこと

大月氏
大月
前編記事でご紹介したキッズコネクトさん、デライト・ベンチャーズさん、両社エンジニアの方を今後も募集していく、とのことです。
田川氏
田川
本日はエンジニアにとって良い企業ということで、2社さんをご紹介させていただいたのですが、ここからはPROJECT COMPがやりたいこと、やっていくことについてお話しします。

冒頭でお話ししたように、エンジニアの方が転職先として「良い企業」になかなか巡り合えていないという現状がある中で、PROJECT COMPとしてまずやっていきたいのは、給与市場の可視化です。エンジニアの目線で、給料が許容範囲かどうかというところを簡単に判定できるようにしていくとともに、企業側の妥当な評価を支援する、ということです。

加えて、起業家や経営者の目線、実際に現場で働いているエンジニアからの目線、両方の話をリサーチし、エンジニアにとって全体として「良い企業」を可視化していきたいと考えています。
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田川氏
田川
この両輪で、僕らはエンジニアをエンパワーメントしていきたいと考えています。良い人材がしっかり良い企業へ行くようにする。そうすることで、日本全体規模でのDXの推進、生産性の向上とか、ひいては日本としての国力の再建につながっていくと考えています。
大月氏
大月
今後もこのように、エンジニアの方に興味を持っていただけるような企業さんを紹介できたらと考えています。本日の2社さんについても、是非みなさんご検討いただけますと幸いです。本日はどうもありがとうございました。
キッズコネクトの採用ページ
デライト・ベンチャーズの採用ページ

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