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2022.08.26
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プロダクトマネージャー(PDM)の年収は?仕事内容やキャリアプランについても解説

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近年、様々なWebサービスやモバイルアプリが登場する中で、「プロダクトをリリースしたら終わり」ではなく「リリース後も如何にプロダクトを成長させるか」がより求められるようになりました。

そこでこの記事では、プロダクトの成長を担う役割であるプロダクトマネージャー(PDM)に着目し、『PROJECT COMP』に登録しているプロダクトマネージャーの年収や仕事内容を徹底解説。

これからマネジメントキャリアを目指す人はぜひキャリアプランの設計に役立ててください。

プロダクトマネージャーの年収

2022年4月25日時点で『PROJECT COMP』のプロダクトマネージャーのデータは53件。登録データの平均年収は1,040万円、中央値は850万円です。

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(参照:PROJECT COMP

プロダクトマネージャーの平均年収は、『PROJECT COMP』に登録されている職種データの中では「アーキテクト」「ソフトウェアエンジニアリングマネージャー」に次いで3番目に高い平均年収となっています。

年収の中央値でみても『PROJECT COMP』に登録されている職種データの中で3番目に高くなっています。

年収統計は以下の通りです。

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(参照:PROJECT COMP

なお、プロダクトマネージャーの構成データのうち、最も低い年収は290万円(社会人歴4年目)、最も高い年収は1,950万円(社会人歴11〜14年目)と登録されています。

年収のボリュームゾーンは700万円から1,193万円になっており、年収データの8割が600万円から1,400万円に分布しています。

プロダクトマネージャーの社会人歴別年収平均値と中央値は以下の通りです。

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(参照:PROJECT COMP

1年目:データなし
2年目:データなし
3年目:730万円/820万円
4年目:910万円/975万円
5年目:930万円
6年目:870万円/1,054万円
7年目:900万円/800万円
8年目:930万円
9年目:データなし
10年目:データなし
11~14年目:1,280万円/1,000万円
15年目~:1,420万円/1,040万円

どの年次であっても高い年収であることは変わりありませんが、社会人歴と比例して年収が上がることが多く、社会人歴15年目以降が最も高い結果となりました。

年次が上がるにつれ、プロダクト成長への知識やスキルが高まり高収入へと繋がると言えそうです。

プロダクトマネージャーの仕事内容

プロダクトマネージャーとは、顧客満足度を上げて、事業を通して最大利益を得るために、プロダクト(製品)をマネジメント(管理)する職種です。

製品開発だけでなく、宣伝、販売、流通などのマーケティング活動を通して、顧客に価値を届ける役割まで担うこともあります。

プロダクトマネージャーの仕事内容の詳細

プロダクトマネージャーは名前の通り「プロダクトの管理」が主な役割です。開発スケジュールや課題、問題点を管理し、プロダクトを管理をすることが仕事ですが、プロダクトマネージャーの仕事はそれだけではありません。

ロードマップ作成などのプロダクト販売までの上流工程

数年後、プロダクトがどうなっているのかを目標を立て、その目標までに中期目標を立て、 それを記載したロードマップを作成することもプロダクトマネージャーの仕事になります。 また、その目標を達成するために必要な機能の洗い出しや優先度の決定なども行います。

マーケティング戦略立案

レビューやアンケートを取って顧客からデータを集めたり、​​市場のトレンドや競合他社の最新情報の把握などを行い、顧客満足度を上げるための新機能の策定をしたり、マーケティング戦略を立案し、実行することもプロダクトマネージャーの仕事の一つになります。

ただ、チーム規模が大きくなるとマーケティングは分業されていることも多く、業務範囲はチームの規模や規定などによっても異なります。

部門間とのコミュニケーション

プロダクトをリリースするには様々なチームの協力が必要になることがあります。そのすべての関係者と明確なコミュニケーションを取りプロダクトのリリースを行うことも、プロダクトマネージャーの仕事です。

プロダクトマネージャーと似た職種との違い

企業によっては、プロダクトマネージャーの他にもさまざまなマネジメントポジションやリーダーポジションを設けていることがあります。特に役割を混同しがちな職種について、プロダクトマネージャーとの違いを解説します。

プロジェクトマネージャー(PM)

プロダクトマネージャーは、顧客から集めたデータや市場のトレンドをもとに「どのような機能を作るのか」「なぜ作るのか」を追求することが求められます。

それに対してプロジェクトマネージャーは品質・開発コスト・リリーススケジュールなどの管理を行います。そのため、「どのような手法で」「いつまでに機能を作るのか」が求められるという違いがあります。

ソフトウェアエンジニアリングマネージャー

プロダクトマネージャーはプロダクトをマネジメントをする職種です。それに対してソフトウェアエンジニアリングマネージャーは、ソフトウェアエンジニア組織のマネジメントを担う職種です。技術的な意志決定を行うテクノロジーマネジメントに加え、エンジニアの人材育成や人事評価といったピープルマネジメントも行います。

プロダクトマネージャーとして活躍するには

プロダクトマネージャーを目指す場合、どんなスキルやマインドセットが求められるのでしょうか。プロダクトマネージャーに必要な能力と合わせて、将来のキャリアについても解説します。

プロダクトマネージャーに必要な能力

プロダクトマネージャーには、特に以下の能力が求められます。

分析力

プロダクトマネージャーの仕事の一つに「顧客から集めたデータを用いてプロダクト開発に役立てる」というものがあります。

この際、「なぜこのようなデータになっているのか」「どうすればこのデータが改善されていくのか」など、データを分析してプロダクトの課題、改善策を考える能力が必要になります。

考察力

プロダクトを成長させるためには、顧客の声を聞き、プロダクトに取り入れていく必要があります。そのため、顧客からの不満や要望に耳を傾け、「この不満はなぜ出ているのか」「どのような機能があればこの課題を解決できるのか」を考察する力が求められます。

また、時には顧客から「このような機能が欲しい」という具体的な要望を受けることもありますが、その際に言われた機能をそのまま作れば良いわけではありません。

「なぜこの機能が欲しいと思ったのか」「顧客から提示された機能よりも良い解決方法がないか」などを考え抜いた上で、ベストな方法を模索することが必要です。

顧客中心の考え

上記の分析力、考察力と近いですが、「顧客中心で考える」能力がプロダクトマネージャーにとって非常に重要です。

顧客が望む機能を作り、顧客が使いやすいUIを考えるなど顧客に支持されるものを作るための視点が欠かせません。

プロダクトマネージャーから目指せるキャリアの例

プロダクトマネージャーを経験すると、プロダクトを育て、事業の利益を最大化する能力が身に付くため、幅広いキャリアの可能性が広がります。

プロダクトをゼロから育て、事業の利益を出すことから、プロダクトマネージャーは「ミニCEO」と呼ばれることもあります。

起業をしたり経営視点を磨いたりすることにより、CEOなどの責任のある役割に就き、自分の会社やサービスの成長をトップとして率いるようなポジションに就くこともできるでしょう。

また、フリーランスとして自身のプロダクトを作成したり、企業のアドバイザーのようなポジションを担うなど、個人の力で活躍することもできるはずです。

まとめ

『PROJECT COMP』に登録されているプロダクトマネージャーは社会人3年目から平均年収が700万円以上と、全体のデータと比較しても高年収でした。

プロダクトマネージャーはプロダクトの企画からリリース後の改善など幅広い知識、経験が必要となり難易度の高い職種です。しかし経験を積めば積むほど収入も上がり、ハイキャリアを目指せる職種だと言えるでしょう。

『PROJECT COMP』では、ユーザーの属性をさらに詳しく調べることができます。自分の現在のスキルや社会人歴などと照らし合わせながら、自分に近い人をロールモデルとして目指してみてもよさそうです。

データを分析しながら自分の立ち位置を把握し、ぜひキャリアプランの設計に役立ててみてください。

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