サイボウズってどんな会社?特徴や平均年収を解説

ビジネスサポートツールの『Kintone』や大企業向けの管理ツール『Garoon』などを提供する、IT企業のサイボウズ株式会社。
「100人の社員それぞれの働き方を提供する」ことをスローガンに掲げ、福利厚生が整ったIT企業として、広い業界のエンジニアから注目を集めています。
今回は、サイボウズ株式会社の特徴や平均年収について解説します。
サイボウズの基本情報と特徴
サイボウズは1997年に設立された、グループウェアやビジネスコミュニケーションツールをメインに取り扱っているIT企業です。
企業名は電脳を意味する「サイバー」と子供の呼び名である「ボウズ」がかけられていて、「電脳社会の未来を担う者たち」という意味も込められているそうです。
(参照:社名の由来・ボウズマンについて | サイボウズ株式会社 )
サイボウズが創業された1997年から予約やスケジュール管理、掲示板機能を一括的に管理する、現在のビジネス管理ツールの先駆けともいえる『サイボウズoffice1』を発売。
2000年のマザーズ上場と「ソフトウェア・プロダクト・イヤー」の受賞を皮切りに、「業務やコミュニケーションの効率化」に役立つプロダクトを世に送り出してきました。

サイボウズは、1997年の創業からグループウェアのパッケージ販売を主軸として、製品の開発・販売を行っていました。。しかし、2012年を境にソフトウェアのクラウド販売を開始し、近年ではクラウドサービス中心のビジネス構造に転換しています。
具体的には、ビジネス業務の効率化を図る、以下のようなツールを提供しています。

これらのツールによって、企業内のコミュニケーションをサポートし、企業のテレワーク業務への移行やテレワーク業務の円滑な運営の手助けを行っています。
『Kintone』は、20,000社以上の会社に導入されているビジネスサポートツールです。組織内の業務情報や資料を一括管理することで、業務を効率化し、従業員一人ひとりの公平な人事評価に役立ちます。
『サイボウズOffice』は、テレワークでは把握しにくい従業員一人ひとりのスケジュールを管理し、従業員同士の手軽で便利なコミュニケーションをサポートするツールです。
『Mailwise』は、組織内でメール内容を共有できるツールです。メール内容を共有することで、メールの誤送信を避け、会社内で顧客情報を有効活用できます。
これらの魅力的なビジネスサポートツール開発と継続的な事業への投資によって、サイボウズは年々売上最高額を更新しています。

また、サイボウズは国内だけでなく、グローバル展開も計画しています。具体的には、2019年にはAWS版の『Kintone.com』、2022年4月にはグローバル版の配信が決定しています。
サイボウズの社風や制度
サイボウズが2020年から掲げている企業理念は、以下の通りです。

企業組織におけるお互いの信頼関係をサポートするツールを開発し、運営しているサイボウズは、「チームワークあふれる社会を創る」ことを目標に掲げています。
お互いの個性を尊重し、公正かつ透明な議論ができる環境を提供することで、企業組織の連帯感向上・社員同士における信頼関係の構築を目指しています。
サイボウズが企業内で行った施策は、主に以下の通りです。
- 従業員一人ひとりの働き方に合わせた「働き方改革」
- 最長6年間の「育児休暇制度」(2006年〜)
- 勤務時間・場所を選べる「働き方宣言制度」(2018年〜)
- 退職後の復職をサポートする「育自分休暇制度」(2012年〜)

従業員のライフスタイルに合わせた働き方改革の開始によって、従業員の労務環境が改善し、近年では5%前後まで離職率が減少しています。
育児休暇制度としては、妊娠判明から出産まで取得できる「産前休暇」・「育児・介護短時間勤務制度」など、出産や育児を考慮したさまざまな制度を利用できます。
また、働く時間帯や場所を自分で決められる「働き方宣言制度」や単発で働きたい時に自宅で働ける「ウルトラワーク制度」など、柔軟な働き方が可能です。
加えて、退職後も6年間は職場復帰できる「育自分休暇制度」も準備されています。そのため、都合で会社を辞めざるを得なくなっても復帰できるという安心感があるでしょう。
このように、サイボウズは従業員一人ひとりのチームワークを重視し、それぞれが働きたい形で柔軟に勤務できます。さらに、育児休暇の取得や退職後のフォロー体制が充実している点も特徴です。
サイボウズで働くエンジニアの年収と採用情報
最後に、サイボウズが公表しているデータを見てみると、従業員の平均年収は611万円となっています。2019年度の584万円、2020年度の600万円と比較してみると、サイボウズの従業員の平均年収は、年々5%前後の推移で上昇傾向にあるようです。
(参照:サイボウズ有価証券報告書第25期資料 )
サイボウズの実際の募集要項を見てみると、技術職の多くの想定年収は「6,000,000円〜12,000,000円」となっていました。

ちなみに、エンジニア向け給与データベース『PROJECT COMP』に登録されているデータを見ると、サイボウズで勤務するエンジニアの平均年収は760万円、中央値は678万円となっています。

サイボウズが求人を出しているエンジニア職は、モバイルエンジニアやWebエンジニア・クラウドエンジニア・セキュリティエンジニアなど幅広くなっています。
『PROJECT COMP』のデータを見てみると、ソフトウェアエンジニアが登録数の大半を占めており、ソフトウェア開発のエンジニアや現場を統括するマネージャーが多いと考えられます。
まとめ
この記事では、サイボウズの特徴や制度、年収についての情報を紹介しました。サイボウズは、従業員一人ひとりのライフスタイルや働き方を尊重した働き方とチームワークを重視する社風が特徴です。
ワークライフバランスを重視したIT企業へのエンジニア転職を考えている方は、サイボウズへの転職も視野に入れて、転職活動を始めてみてはいかがでしょうか?