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2022.12.09
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SI系 (プログラマー/システムエンジニア/プロジェクトマネージャー)の年収は?仕事内容やキャリアプランについても解説

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システム開発、運用全般を請け負う職種であるSI系。最近では多くのシステムインテグレーター(SIer)がクラウドへの参入を進めており、クラウドを含むシステム構築や運用を手掛けるケースも目立っています。

この記事では、SI系に着目し、エンジニア向け給与データベース『PROJECT COMP』に登録されているSI系の年収や仕事内容を解説します。

これからSI系を目指す人は、ぜひキャリアプランの設計に役立ててください。

※本記事のPROJECT COMPの統計データは、2022年7月20日時点のものです。

SI系の年収

2022年7月20日時点で、『PROJECT COMP』のSI系のデータは38件。登録データの平均年収は600万円、中央値は510万円です。

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(参照:PROJECT COMP

SI系の平均年収は、『PROJECT COMP』に登録されている職種データの中では一番低い数値となっています。ただ、国税庁の「令和2年分民間給与実態統計調査」によれば、日本人の平均年収は約433万円ですので、SI系の平均年収は日本人の平均年収より150万円以上高いことが分かります。

また、SI系の統計データの中には年収1000万円をこえるデータもいくつか確認することができます。SI系の年収統計は以下の通りです。

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(参照:PROJECT COMP

なお、SI系の構成データのうち、最も低い年収は240万円(社会人歴5年目)、最も高い年収は1370万円(社会人歴11〜14年目)となっています。

年収のボリュームゾーンは400万円から800万円です。年収データの8割が314万円から975万円に分布しています。

SI系の、社会人歴別の年収平均値と中央値は以下の通りです。

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(参照:PROJECT COMP

1年目:520万円/500万円
2年目:420万円
3年目:400万円
4年目:データなし
5年目:データなし
6年目:データなし
7年目:データなし
8年目:660万円
9年目:データなし
10年目:データなし
11~14年目:1,290万円/770万円
15年目~:データなし

このデータからは、社会人歴が上がるにつれて、年収も一定の増加が見られます。

SI系の仕事内容

PROJECT COMPでは、SI系を大きく「プログラマー」「システムエンジニア」「プロジェクトマネージャー」の3つの職種に分けています。

主な仕事内容

それぞれの主な仕事内容について解説します。

プログラマー

設計されたシステムのプログラムを書くことが主な仕事です。また、書いたプログラムのテストを行い、不具合があれば修正を行います。一般的に下流工程と呼ばれる工程を担当します。

システムエンジニア

顧客の「やりたいこと」をヒアリングし、それを実現するために「どのような機能が必要か」を決定する要件定義を行うことが主な仕事です。

また、要件定義を行った機能に対して「どのように実現するか」を決定する基本設計も行い、データベースの構造や画面項目などの仕様の決定に至るまでのプロセスを担当します。 一般的に上流工程と呼ばれる工程を担当します。

プロジェクトマネージャー

プロジェクト内の誰がいつまでに何をするのか、プロジェクトのスケジュールを管理することが主な仕事です。

また、テスト中に発生した不具合の件数や不具合発生の原因などを管理し、同じ原因で不具合が発生しないようにプログラムの品質を管理することも仕事の一つです。運用時には障害対応の状況整理や回復方針などの指示、ユーザー対応を担います。

SI系として活躍するには

SI系のスキルを軸にキャリア形成を考える場合、必要な能力や、キャリアプランの選択肢を理解しておくことが重要です。

必要な能力

SI系には、特に以下の能力が求められます。

コミュニケーション能力

相手の話の意図を正しく理解し、自分の伝えたい内容を正しく相手に伝える能力がコミュニケーション能力です。要件定義を行う際、顧客がITに詳しいとは限りません。

そのような相手に対しても、顧客の「やりたいこと」を正しくヒアリングし、実現するための機能について、齟齬なく顧客に伝える必要があります。

プロジェクトマネジメント

「プロジェクトマネージャー」の仕事を行う際には、プロジェクトマネジメントスキルが必要になってきます。プロジェクトマネジメントスキルとは「プロジェクトを上手く進めるためのスキル」のことです。

各メンバーの得意不得意を把握し、より円滑にプロジェクトが進むようにタスクの割り振りとスケジュール調整を行います。また、プログラムの不具合を減らすために品質管理などの管理業務を行う能力も求められます。

プログラミング

顧客が求めている機能を実際にプログラムする能力が必要です。最近ではプログラムを書けるだけではなく、クラウドを用いて効率的に機能を実装する能力も求められています。

キャリアの選択肢

SI系は業務が多岐に渡るため、キャリアプランにも様々な選択肢があります。ここでは、いつか想定されるキャリアの例を紹介します。

フルスタックエンジニア

SI系は業務が多岐に渡ることから、スキルを磨けば「フルスタックエンジニア」を目指すことが可能です。「フルスタックエンジニア」とはシステムの開発工程を自分1人で全て行うことのできるエンジニアを指します。 2022年7月20日時点での『PROJECT COMP』の登録データでは、フルスタックのスキルを持つエンジニアの平均年収は990万円となっており、高収入が期待できます。
(参照:PROJECT COMP

システムコンサルタント

SI系ではITの幅広い知識を得ることができるため、その知識を利用してシステムコンサルタントを目指すことも可能です。 2022年7月20日時点での『PROJECT COMP』の登録データでは、ITコンサルタント(システムコンサルタント)の平均年収は860万円となっています。
(参照:PROJECT COMP

フリーランス

職種やスキルとは別の切り口ですが、働き方としてはSI系で培った幅広い経験、知識を活用し、フリーランスとして活躍することも可能でしょう。

フリーランスは高い技術力に加え、自己管理能力も求められます。SI系でマネージメントの経験があれば、自己管理においても有利に働くでしょう。

まとめ

SI系は、必要なスキルや幅広い経験をキャッチアップすることで、年収1000万円以上の高収入も目指せると言えるでしょう。

『PROJECT COMP』では、その他にも様々な統計データが記載されています。転職やスキルアップの参考として、是非活用してみてください。
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