LINE株式会社ってどんな会社?概要や制度、平均年収を解説

チャットや無料通話に加え、ニュースや決済、デリバリー、ショッピングなど多数のサービスを利用できるコミュニケーションアプリ「LINE」を提供しているLINE株式会社。
「最高を目指す、少数精鋭のチーム」を掲げ、給与だけでなく、働きやすい環境と充実した研修・福利厚生が魅力のIT企業としてエンジニアからも注目を集めています。今回は、LINE株式会社の特徴や年収などについて解説します。
LINEの基本情報
LINE株式会社は、「CLOSING THE DISTANCE」をミッションに掲げ、世界中の人と人、人と情報・サービスとの距離を縮めることを目指しています。

また、ビジョンでは「Life on LINE」を掲げ、メッセンジャーアプリ「LINE」はもちろんのこと、生活すべてをサポートするライフインフラとして、個人に最適化されたFinTech・AIテクノロジーを通してユーザーの毎日に寄り添うプラットフォームになることを目指しています。
会社の経緯としては、2010年4月に旧NHN Japan(現LINE株式会社)が当時のライブドアを63億円で買収し、2013年には社名をNHN JapanからLINE株式会社に変更。2021年3月には、ソフトバンクを親会社とするZホールディングスと経営統合し、連結子会社となりました。2021年度実績では通期売上収益が初めて3,000億円を突破するなど成長を続けています。

LINE株式会社では大きく分けて、LINE/LINEプラットフォーム、LINE CLOVA、法人向けサービスの3つの事業を展開しています。
LINE/ LINEプラットフォーム
LINE
LINEは月間アクティブユーザーが2022年3月時点で9200万人にのぼり、幅広い年齢層に利用されている日本国内最大級のモバイルメッセンジャーアプリです。また、アジアにも展開し、日本以外では主にタイ、台湾、インドネシアなどの国で使われています。
LINEでは、1:1やグループでのチャット機能、無料通話機能に加え、ニュース、天気、占い、鉄道運行情報、決済、デリバリー、ショッピング、マンガなど多数のサービスを利用することができます。
(参照:LINE for Business)
LINEプラットフォーム
LINEプラットフォームは、LINEを入口として人や情報・サービス、企業・ブランドとシームレスに繋がるプラットフォームです。
- 動画・音楽・マンガ・ゲームなどを中心とした「コンテンツ・プラットフォーム」
- 決済・求人・O2O などの生活関連サービスに注力した「ライフ・プラットフォーム」

LINE CLOVA
LINE CLOVAは社会に技術とサービスを提供するLINEのAIテクノロジーブランドです。 幅広い技術領域の研究開発で培った高品質なAI技術を活用し、ビジネス、家庭向けに様々なサービスを展開しています。

法人向けサービス
圧倒的なリーチ力をもつLINE広告や、顧客との接点を創出するLINE公式アカウント、販促を支援するLINEチラシなど様々なサービスを提供し、ブランディングからCRMまで、企業が持つ幅広いニーズに対応しています。
(参照:LINE for Business)
ちなみに、LINE株式会社と同じグループ会社に、2015年に設立されたワークスモバイルジャパン株式会社があります。ワークスモバイルジャパンでは、業務コミュニケーションのためのビジネス版LINE「LINE WORKS」を運営しています。
LINE WORKSはLINEのような使い勝手に加え、社内周知ができる掲示板やメンバーの予定を把握できるカレンダー、資料やファイルを管理するDriveなどの機能を持っています。大企業や中小企業など様々な組織で導入されており、2021年12月時点では35万社以上に導入されています。
(参照:LINE WORKSとは?)
LINE株式会社の社風や制度
LINE株式会社の採用サイトには、
- 最高を目指す、少数精鋭のチーム
- 同じゴールを目指し、同期し続ける
- 世界を変えるのは、大胆で勇気ある挑戦
(参照:採用情報 | LINE株式会社)
高い目標を持ち、仲間と切磋琢磨しながら世界に向けて挑戦をしたい、という人には非常に働き甲斐のある会社だといえそうです。
またLINE株式会社では、価値あるサービスや体験を提供するためには、社員自身が心身ともにベストな状態であることが必要と考えています。そのため、福利厚生や各種制度など、社員が快適に働くための環境づくりを充実させています。
福利厚生面では、 社内カフェや無料朝食がある他、社内専任のマッサージ師が常駐し格安(40分500円)でサービスを受けられたり、昇降式のデスクやアーロンチェアなど高機能オフィスチェアを自由に使うことができます。
社員サポートとしては、健康支援、妊活支援、ベビーシッター利用支援、事業所内保育などがあり、家庭環境に応じたサポートを受けることができます。また社内親睦費サポート、50を越えるサークル活動、リフレッシュ休暇、社内公募などの社内制度も充実しています。

学びの場として、全額会社が負担する英語・韓国語・日本語の語学講座(参加条件あり)を開講しており、TOEICの社内試験の受験料も会社が全額負担します。また、スキルアップ研修として外部のビジネス研修を受けることもできます。
さらに独自の制度として新卒社員は開発、インフラ、セキュリティなど様々なエンジニアと一緒に研修を受けることができ、エンジニア同士の交流を図ることもできます。
また、LINE株式会社ではより効率的に高いパフォーマンスを発揮し続ける働き方を目指し、オフィス勤務と在宅勤務を組み合わせた働き方「LINE Hybrid Working Style」を実施しています。
LINE株式会社の年収と採用情報
2020年3月に提出された有価証券報告書によると、LINE株式会社全体での平均年収は770万円でした。
(参照:2019年12月期有価証券報告書)
LINE株式会社の採用ページによると、給与は一律ではなく、個人のスキル・経験・能力により優遇、相談の上で決定されるようです。年俸制で、年俸の12分の1が毎月支給されます。また、年俸額の他に、会社・本人の業績、評価に応じ、年2回インセンティブを支給することがあります(必ず支給されるものではありません)。給与改定は年に2回あります。
(参照:採用情報 | LINE株式会社)
また、エンジニア向け給与データベース『PROJECT COMP』に登録されている統計データによると、LINE株式会社で勤務するエンジニアの平均年収は910万円、中央値は831万円となっています。
※PROJECT COMPの統計データは2022年7月26日時点のものです

LINE株式会社の平均年収は、PROJECT COMPに登録されている企業全体の平均年収と比較した場合、11%ほど高いようです。

下記のURLは、LINE株式会社の公式ホームページに掲載されているエンジニアの募集一覧です。LINE株式会社では、フロントエンジニアやサーバーサイドエンジニア・QAエンジニア・iOS・Androidエンジニアなど幅広いエンジニア職を募集しています。
(参照:LINE株式会社 求人を探す)
なお、『PROJECT COMP』におけるLINE株式会社の統計データを見ると、もっとも平均年収が高いスキルは「サーバーサイド開発」、次いで「SRE」となっています。
